謎解き浮世絵叢書 歌川広重 冨士三十六景

なぞときうきよえそうしょ うたがわひろしげ ふじさんじゅうろっけい

謎解き浮世絵叢書 歌川広重 冨士三十六景
著者 町田市立国際版画美術館 監修
井澤英理子 解説
折井貴恵 解説
河野結美 解説
佐々木守俊 解説
ジャンル 美術 > 美術書籍 > その他
ISBN 9784544212082
判型・ページ数 B5変・96ページ
定価 2,200円
(本体2,000円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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〈祝〉世界遺産! 名所絵の巨匠が生涯の集大成として日本人の心の山に挑む。豊かな抒情で描く、これぞ広重、富士見の旅。



  歌川広重『冨士三十六景』をめぐるいくつかの謎     折井貴恵
  冨士三十六景目録 

1 東都一石ばし      なぜ日本橋を描かなかったのか?
2 東都駿河町       通りに繰り出したこの人たちは?
3 東都数寄屋河岸     広重が発見した? 名所数寄屋河岸
4 東都佃沖        当時なかったはずの西本願寺がなぜここに?
5 東都御茶の水      屋根付きのこの橋はいったい何?
6 東都両ごく       賑わいを伝える広重のもう一工夫とは?
7 東都隅田堤       この絵から分かる? 三人の素性
8 東都飛鳥山       丘の向こうに見え隠れする傘の列は?
9 雑司かや不二見茶や   茶屋に菊花を添えた広重のこころは?
10 東都目黒夕日か岡    夕日が岡のそのいわれは…
11 武蔵小金井       こんな景観、ほんとうにある?
12 武蔵多満川       川の流れを際立たせる広重の工夫とは?
13 武蔵越かや在      宿場町のはずれをあえて選んだ理由とは?
14 下総小金原       なんでまた、馬がこんなに大きく…
15 鴻之台とね川      はて、崖の上に立つこのお坊さんは?

   [コラム]広重の永遠のライバル? 葛飾北斎     河野結美

16 武蔵野毛横はま     どこにも人物がいないのはなぜ?
17 武蔵本牧のはな     岬の上まで描かなかったのはなぜ?
18 相州三浦之海上     江の島の位置を動かした理由は?
19 相模七里か浜      画面構成の隠し味とは?
20 相模江之島入口     なぜ広重は富士山の位置を変えたのか?
21 さがみ川        相似形を利用する効果は?
22 はこねの湖すい     色彩の配置が生み出す効果は?
23 伊豆の山中       広重が見せた北斎へのライバル心とは?
24 東海堂左り不二     なぜここで富士が右から左へ?
25 駿河薩タ之海上     どこに見る? 広重のバランス感覚の妙
26 駿河三保之松原     暁の富士か、それとも夕日の空か
27 駿遠大井川       大井川の水深は、いまどのくらい?
28 伊勢二見か浦      富士に視線を導く構図の裏には…

   [コラム]広重の旅とスケッチ     井澤英理子

29 信州諏訪之湖      春の気分をかもし出す広重の演出とは?
30 信濃塩尻峠       富士もいよいよ見おさめか?
31 甲斐御坂越       絵師はどこに旅の感動を込めたのか?
32 甲斐大月の原      広重が低い視点を選んだそのわけは?
33 甲斐犬目峠       なかなか富士が見えない富士見の名所?
34 上総黒戸の浦      江戸湾の広がり、そこにどんな工夫が?
35 上総鹿埜山       富士の景観を二分する大樹、そのこころは?
36 房州保田ノ海岸     この最後の図にも、広重の見せどころが…

   『冨士三十六景』地図
   作品目録
   美術館紹介

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