古筆歳時記 1:春・夏

古筆歳時記 1:春・夏
著者 筒井茂徳
筒井ゆみ子
ジャンル 書道書籍 > 墨場必携
ISBN 9784544012965
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 2,420円
(本体2,200円+税10%)
在庫 在庫あり

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この第一冊には春、夏に属する名歌百首を収めるとともに、その和歌を主に平安時代の能書家が書いた名筆の図版を、歌一首につき各二点を適宜、縮小して載せ、それぞれ解説を付した。



 春
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[立春]   年のうちに/袖漬ちて/春立つと/雪のうちに
[霞]    昨日こそ/朝日さす/春霞立てるやいづこ
[春の雪]  霞立ち
[解くる氷] 山川の/谷風に
[早蕨]   石そそく
[早い春]  難波津に/新しき/ときはなる
[春興]   百敷の
[子の日]  子の日する/千年まで
[野焼]   明日からは/焼かずとも
[若菜]   深山には/君がため/見渡せば比良の高峯に/行きて見ぬ
[鶯]    あらたまの/春やとき/春来ぬと/鶯の谷より出づる/鶯の声なかりせば
[菫]    春の野に
[春雨]   青柳の枝にかかれる/春の雨は/我が背子が
[柳]    青柳の繭にこもれる/浅緑
[帰る雁]  春霞立つを見捨てて
[梅]    君ならで/春来れば/人はいさ/春ごとに/年を経て/月夜には/春の夜の/
       梅が香を/折りつれば/梅の花/散ると見て/散りぬとも
[桃]    三千年に
[桜]    見わたせば柳桜を/年経れば/世の中に/色も香も/山高み/桜花/山桜/
       今日来ずは/折り取らば/我が宿の花見がてらに/桜狩/春霞なに隠すらむ/
       花の色は霞にこめて
[山吹]   かはづ鳴く/吉野川/我が屋外の八重山吹は/山吹の/八重ながら/
[落花]   久方の/鶯の鳴く野辺ごとに/桜散る/散り散らず
[春の終り] いつまでか/花の色はうつりにけりな/徒に/花散れる/とどむべき/
       またも来む/今日のみと

 夏
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[藤]    多祜の浦に/我が屋外の池の藤波
[更衣]   花の色に
[卯の花]  我が屋外の垣根や春を
[花橘]   五月待つ
[時鳥]   行きやらで/時鳥人まつ山に/時鳥我とはなしに
[五月雨]  五月雨に
[五月闇]  五月闇
[夏の夜]  時鳥鳴くや五月の/夏の夜の/暮るるかと/夏の夜は
[杜若]   君が宿
[夏虫]   つつめども/夏山の
[常夏]   涼しやと/塵をだに
[蓮]    蓮葉の
[泉]    下くくる
[夏越祓]  祈事も
[夏の終り] 夏と秋と

  暦と季節
  索引


[収録歌人一覧]
 在原元方      紀貫之       壬生忠岑      二条后(藤原高子)
 平兼盛       源当純       志貴皇子      源宗于
 山部赤人      壬生忠見      大中臣能宣     柿本人麿
 光孝天皇      素性        藤原言直      大江千里
 中務        伊勢        大伴家持      藤原兼輔
 遍昭        紀友則       凡河内躬恒     藤原良房
 在原業平      良岑宗貞      厚見王       斎宮女御
 小野小町      藤原興風      清原深養父     縄麿
 源重之       源順        源公忠       明日香王子  ほか

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