古筆歳時記 2:秋・冬

古筆歳時記 2:秋・冬
著者 筒井茂徳
筒井ゆみ子
ジャンル 書道書籍 > 墨場必携
ISBN 9784544012972
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 2,420円
(本体2,200円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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この第二冊には秋、冬に属する名歌百首を収めるとともに、その和歌を主に平安時代の能書家が書いた名筆の図版を、歌一首につき各二点を適宜、縮小して載せ、それぞれ解説を付した。



 秋
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[立秋]   秋来ぬと/川風の
[秋風]   昨日こそ/秋立ちて/秋風の吹くにつけても
[七夕]   天の川/年ごとに
[初秋]   木の間より
[秋の夜]  あしびきの/いつはとは/なよ竹の
[秋の虫]  我がために/きりぎりす/秋の夜は/蜩の
[雁]    待つ人に/秋風に初雁が音ぞ/秋風に声をほにあげて/鳴き渡る
[秋の月]  白雲に/水の面に/月見れば/世に経れば
[鹿の音]  山里は秋こそことに/奥山に/秋萩の花咲きにけり
[秋興]   秋はなほ
[萩]    秋萩の古枝に咲ける/秋萩の下葉色づく/秋の野の/萩が花/鶉鳴く/さ牡鹿の/
       折りて見ば/うつろはむ
[女郎花]  女郎花多かる野辺に/花に飽かで/女郎花秋の野風に/女郎花うしろめたくも/
       誰が秋に
[藤袴]   宿りせし/主知らぬ
[花薄]   今よりは/小倉山
[大和撫子] 我のみや
[霧]    川霧の
[山颪]   吹くからに/ほのぼのと/紅葉せぬ
[紅葉]   白露の/秋の露/白露も/ちはやぶる神の斎垣に/散らねども/誰がための/
       佐保山の
[菊]    露ながら/秋風の吹上に立てる/濡れてほす/秋の菊/心あてに/咲きそめし
[不変の秋] 万代に
[散る紅葉] 秋は来ぬ/龍田川紅葉乱れて/龍田川もみぢ葉流る/飛鳥川/
       もみぢ葉の流れて泊まる/ちはやぶる神代も聞かず/我が来つる/見る人も/
       秋の山/もみぢ葉の流れざりせば/山川に/風吹けば/立ちとまり
[秋の暮れ] 夕月夜
[秋の終り] 道知らば

 冬
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[冬]    山里は冬ぞさびしさ
[時雨]   神無月
[冬の月]  大空の/天の原
[冬の夜]  思ひかね
[霰]    深山には
[雪]    故里は/白雪の/み吉野の山の白雪積もるらし/浦近く/
       み吉野の山の白雪踏み分けて/冬ごもり/朝ぼらけ
[雪の梅]  我が背子に/梅の花/花の色は/梅の香の/雪降れば
[春近き冬] 冬ながら空より花の/冬ながら春の隣の
[年の終り] あらたまの/ゆく年の

  王朝和歌の伝統
  索引


[収録歌人一覧]
 藤原敏行      紀貫之       安貴王       中務
 凡河内躬恒     柿本人麿      藤原忠房      在原元方
 紀友則       藤原菅根      源順        大江千里
 具平親王      壬生忠岑      藤原義孝      清原元輔
 丹比国人      大伴家持      伊勢        小野美材
 平貞文       藤原時平      兼覧王       素性
 清原深養父     文屋康秀      源信明       紀淑望
 坂上是則      菅原道真      藤原実頼      在原業平
 春道列樹      源宗于       恵慶        紀秋岑
 藤原興風      山部赤人      小野篁  ほか

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