誰も文字など書いてはいない

誰も文字など書いてはいない
著者 石川九楊
ジャンル 書道書籍 > 単行本 > 書道史
書道書籍 > 単行本 > 論考・随想
出版年月日 2001/11/30
ISBN 9784544011517
判型・ページ数 B6変・112ページ
定価 1,100円
(本体1,000円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

この本に関するお問い合わせ・感想

私たちは、書くということにしばしば無意識である。しかしその背後には、人間の「書く」という営みの壮大な歴史が横たわっている。著者、石川九楊氏が「書く」という行為を見直すことで文化の根底を問い、東アジアにおける「書」のもつ重大な意味を解き明かす。





 はじめに

1 書は、誰にでもわかるもの?
    書は、わかりにくいのか/「書を見る」ためには、どうすればよいか/
    指でなぞれば、書はわかる/書は、おもしろい

2 言葉と人間
    ほんとうに言葉を書いているのか?/言葉こそ人間の証/「はなす」と「かく」/
    文字の発生/東アジアにおける文字の発生/「話す」と「書く」/
    秦の始皇帝の文字統一/「書き言葉」と「漢字」

3 「書く」ことの誕生
    「書きつける」から「書く」へ/「筆触」を「書く」ということ/
    なぜ、右上がりになるのか/王羲之の登場/「書く」と「刻る」

4 「筆蝕」としての書
    楷書の成立/「筆蝕」とは、何を意味するのか/三折法というリズム/
    連続を可能にした三折法のリズム/顔真卿の過剰な筆蝕/黄庭堅の複雑なリズム法

5 「表現」としての書
    明代の多彩な筆蝕/とめどないリズム/西欧列強に対する書

6 日本の書
    日本の言葉と、日本の書/日本の近代、書の近代/「書」の現代を考える

 あとがき

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