書道テキスト１：書道学概論

♢はしがき

第一章 「書を学ぶ」とはどういうことか
　　１ 「書を学ぶ」とは
　　２　高等教育で「書を学ぶ」ことの意味―なぜ「古典」を学ぶのか
　　３　読む・見る／書く―研究と鑑賞そして表現―書道学の全体像
第二章 ［書学編］学問としての「書」への10のアプローチ（中国・日本）
　　１　書とは何かと考える―さまざまな用語と定義
　　２　文化財としての「書」―書道学の基礎としての「書跡」
　　　　（１）さまざまな「書かれたもの」
　　　　（２）書道の５Ｗ１Ｈ
　　３　書道史とは何か―改めて問う
　　　　（１）書道史
　　　　（２）書道史研究の方法
　　４　書体とは何か―単なるスタイルではない
　　　　（１）篆書―殷、周、秦
　　　　（２）隷書―秦、漢、三国時代
　　　　（３）草書―漢代、六朝～現代
　　　　（４）行書―六朝～現代
　　　　（５）楷書―六朝～現代
　　　　（６）仮名―日本
　　５　書道学と諸学
　　　　（１）書道学が内包する、または非常に関連が強い学問
　　　　　　　　帖学／碑学／金石学／簡牘学／敦煌学／文字学／印学（篆刻学）／古筆学／
　　　　　　　　筆跡学・古文書学／文房四宝
　　　　（２）書道学に隣接する学問
　　　　　　　　東洋史／政治史・社会制度史／美術史・美学史／文学史／思想史・宗教史／
　　　　　　　　日本語史／書誌学／文字文化史
　　６　何が書かれているのか―文字・文体形式・仮名と国文学との関連
　　７　その美しさを考える―美学・思想史との関連
　　　　（１）美学との関連
　　　　（２）思想史・宗教史との関連
　　８　書論を読む―その重要性・美学との関連
　　　　（１）虞龢『論書表』（劉宋）
　　　　（２）孫過庭『書譜』（唐）
　　　　（３）張懐瓘『評書薬石論』（唐）
　　　　（４）黄庭堅『山谷題跋』巻四「題顔魯公帖」（北宋）
　　　　（５）米芾『海岳名言』（北宋）
　　　　（６）董其昌『容台別集』巻四（『画禅室随筆』・明）
　　　　（７）空海『性霊集』巻第三（平安）　
　　　　（８）藤原伊行『夜鶴庭訓抄』（平安）
　　　　（９）尊円親王『入木抄』（南北朝）
　　９　書を学び・教える―日本の教育制度から何がみえるか・現代社会と書
　　　　（１）学校教育と書道
　　　　（２）現代社会と書道
　　　　（３）高等教育における書道
　１０　文房四宝
　　　　（１）筆
　　　　（２）墨
　　　　（３）硯
　　　　（４）紙
　　　　（５）料紙
第三章 ［書作編］過去に学びながら自分の表現を作る
　　１　臨書
　　２　鑑賞
　　３　書道の人間性
　　４　書道の芸術性
　　　　（１）西洋の芸術観
　　　　（２）書道の芸術性
　　５　書道の表現と鑑賞
　　　　（１）表現と鑑賞
　　　　（２）評価
　　６　書作品のさまざまな形式―表装
　　７　書の鑑賞形式―書を鑑賞することの意味
第四章　資料
　　１　大東文化大学の「書道学」
　　　　（１）書道学の理念
　　２　現代中国書法（20世紀後半）
　　　　（１）書に関することばから
　　　　（２）20世紀の中国書家
　　　　（３）大学における書道専門教育
　　３　文献案内―「書道学」に必要な書物120タイトル

書道テキスト全１１巻目次