村上三島作品〈本冊＋別冊〉

日本書壇のリーダーとして、東の青山杉雨とともに斯界の牽引役を務めて、これを隆盛に導いた村上三島。本書は、その代表的作品210点を精彩ある図版で収載した作品集の決定版である。更に、別冊には書業の軌跡を窺わせる年譜、並びに芸術観を示す語録を収録する。
468頁・特製函入・上製・総カラー／別冊『藍野山館　書と人』A4判・140頁・函入

【本書の特色】
◆村上三島記念館をはじめとする所蔵者・所蔵機関の全面協力を得て、25歳から絶筆に至るま
　で、書壇の受賞作を中心に代表的な作品210点を精選した。
◆作品の所在については、海外にまで及ぶ精細な調査・確認を行い、在外公館・官公庁の収蔵品
　なども含む、未公開・未発表作品を多数収録した。
◆全作品をカラーで掲載し、大型紙面を生かして各作品の書境を忠実に再現するとともに、特に
　大作四件には繰り出しを採用した。左右１メートルにも及ぶ迫力は絶品である。
◆さまざまな書風の時期的な変遷がたどれるよう、各作品を制作年順に配列するのみならず、鑑
　賞する際の便に配慮し、題名・釈文・寸法・出品展覧会名などの各種データを完備した。更に
　書業の軌跡を示す詳細な年譜を巻末に付載する。
◆別冊『藍野山館　書と人』には、自ら芸術観を述べた語録、在りし日の姿を留めたスナップ写
　真、野外の書（書碑・記念碑・墓石・看板）、自用印全件など豊富な資料を収録する。また、
　半世紀に亘る日展・現代書道二十人展出品作品、及び三件の稀覯作品「方丈記」「歎異抄」
　「草枕」の全容も紹介した。