国破レテ[失われた昭和史]
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昭和史見直しの先駆けとなった名著を復刊!
戦後、何が昭和史から欠落したのか。昭和史の描かれ方に疑念を抱いてきた著者が、当時を生きた者として日本人の心と眼で時代を再現、後の世代に語り伝えるべく遺した一冊。戦勝国として臨んだ第一次大戦のパリ講和会議から、敗戦国日本が独立を果たすサンフランシスコ講和会議まで、事実の積み重ねを通し、我が国のたどった苦悶の歴史を描き切った、日本人の誇りを覚醒する回生の傑作。




戦後、何が昭和史から欠落したのか。昭和史の描かれ方に疑念を抱いてきた著者が、当時を生きた者として日本人の心と眼で時代を再現、後の世代に語り伝えるべく遺した一冊。戦勝国として臨んだ第一次大戦のパリ講和会議から、敗戦国日本が独立を果たすサンフランシスコ講和会議まで、事実の積み重ねを通し、我が国のたどった苦悶の歴史を描き切った、日本人の誇りを覚醒する回生の傑作。





世界史のなかでみた昭和史―――――まえがき
1 パリ講和会議――――――――――――新興日本の登場
「英米本位の平和主義を排す」
アジア覚醒の先兵
日本の人種平等案否決
〝ジャングルの掟〟のなかで
2 満州事変――――――――――――――孤立化へのみち
日本の〝生命線〟満州
引き返し不能の賭け
陸軍〝革新〟の潮流
湧きあがる排外の論調
3 五・一五事件――――――――――――〝問答無用〟の凶弾
政党・財閥を殺せ!
貧窮にあえぐ国民
「政党政治」の終焉
奇蹟は起らず
4 二・二六事件――――――――――――準軍事国家へ
青年将校と北一輝
激昂する天皇
飽くなき〝軍部権力〟
5 日中戦争――――――――――――――近衛の登場と危険な泥沼
国民あげての期待
関頭に立つ蔣介石
名分なき戦争
「蔣政権を相手とせず」
6 最後の日米交渉―――――――――――開戦前夜
「バスに乗り遅れるな」
難航する日米首脳会談
運命のハル・ノート
7 真珠湾(パール・ハーバー)―――――緒戦の大勝利
「ニイタカヤマノボレ」
遅れた最後通牒
創られた神話――真珠湾の汚辱
マレー半島進攻
戦線の拡大――協力と抵抗
8 二つの島――――――――――――――ミッドウェーとガダルカナル
蹂躙されたアメリカ民主主義
史上最大の海空戦
米軍の本格的反攻
科学主義と錬磨主義の戦い
9 東条内閣の崩壊―――――――――――忍びよる敗戦の影
「生きて虜囚の辱めを受けず」
艦船・航空機の欠乏
「大東亜会議」の意味するもの
本土防衛戦やぶる
10 神風の発進―――――――――――――起死回生の賭け
米軍、フィリピンに進攻
目覚ましい戦果
地獄の島と東京大空襲
太平洋最後の陸上戦闘
11 敗北の日――――――――――――――嵐は止まず
老宰相鈴木の登場
原爆投下とソ連の侵攻
天皇再度の決断
最後の〝死者〟の列
12 米軍進駐――――――――――――――その光と影
マッカーサーと天皇
やって来たニューディーラーたち
五日で書かれた新憲法
〝日本株式会社〟のスタート
バラックで聞く〝絞首刑〟
13 回復のとき―――――――――――――よみがえる日本
あいつぐ〝怪事件〟
大戦の余波――第三世界の出現
残された人びとの試練
新しい戦争のなかで
「大東亜戦争」私観――――――――あとがき
読者のための補注
主な出来事――年表
主な参考資料
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(本体1,800円+税10%)