僕の恋人がカニ目になってから　オジサンの熱愛スポーツカー生活

スポーツカーはキュートでワガママな女の子に似ている。手に入れる前と、手に入れた後と、1台で二度楽しめる。スポーツカーに耽溺するモーター・ジャーナリストが涙ぐましいクルマ遍歴を語る、偏愛的クルマ道楽記。

プロローグ ● 僕の恋人が、カニ目になってから

　　　　１ ● 黄色いエスハチに夢中だった
　　　　　 ＊ 思いもよらぬ再会にゆれた男心の話
　　　　　 ＊ 黄色いシビエが、ほんの一瞬閃いて
　　　　　 ＊ 逆光の最終コーナーで
　　　　　 ＊ 近ごろご無沙汰の夏の湘南の思い出

　　　　２ ● 無性にポルシェに乗りたくなって
　　　　　 ＊ 時速六〇キロの〝いい気持ち〟
　　　　　 ＊ とうとう手に入れたリッチな玩具
　　　　　 ＊ 本棚運びと病院通い
　　　　　 ＊ 銀色のＳＣＳから黒いカレラへ
　　　　　 ＊ ステルビオ峠で命の洗濯

　　　　３ ● ちょっとヨーロッパまで
　　　　　 ＊ 凱旋門から二千五百キロの独り旅
　　　　　 ＊ シチリア島へタイム・トリップ
　　　　　 ＊ スーパーセブンで英国紀行

　　　　４ ● 遠い夏の軽井沢の出来事
　　　　　 ＊ 軽免許で運転したＴＲ４のこと
　　　　　 ＊ 初恋の赤いアバルト
　　　　　 ＊ カリフォルニア・ドリームをアルファに託す
　　　　　 ＊ Ｆ４０との束の間の悦楽

　　　　５ ● 理想のエンスー生活について
　　　　　 ＊ フランス・フェラリストの超趣味的空間
　　　　　 ＊ 三十坪の理想郷
　　　　　 ＊「パパ、カニ目ってポルシェより速いね」

　あとがき ● スポーツカーは恋人なのだろうか