クルマ名人伝

クルマ名人伝
著者 岡見圭
ジャンル 車関連 書籍 > シリーズ書籍 > エンスー文庫
車関連 書籍 > エッセイ/小説
出版年月日 1994/03/22
ISBN 9784544043082
判型・ページ数 A5変・240ページ
定価 1,495円
(本体1,359円+税10%)
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

困った時のお助けマン・ガイドブック。JAFお手上げのロック(鍵)でクルマから締め出されたらどうする? 内装を革張りにしたい時はどうする? そんな時に救いの手を差し延べてくれる、知られざるプロフェッショナル仕事師たちの世界を披露する。





はじめに ――筋を通す男たちの物語

① 新車「盗撮」請負人 ――白鳥進 伝
  ●「僕はスパイです」
  ● 新車のインサイダー情報は発表の二年前に入ってくる
  ● メーカーのテスト・コースは鉄のカーテン
  ● 三十八・五度の熱をおしてスクープするプロ根性
  ● スクープ写真っていったいいくら?
  ● スクープゆえに犠牲者を出すこともある
  ● 本当にいいクルマは、情報に左右されない

②「ネズミ捕り」をネズミ捕る男 ――高橋剛 伝
  ●〝ネズミ捕り〟への怒りが開発へと走らせる
  ● 究極のネズミ捕り退治機〈レーダー・セントリー〉
  ● 警察の最新情報に業界一のネットワーク
  ● 製品はすべて警察署のオービスでテスト
  ●「やいてめえ、効かねえぞ!」から「助かりました」まで
  ● ループコイル式にはレーダー探知機は役立たない
  ● ループ式対策、フラッシュにはフラッシュを
  ● レーダー探知機で我が身を守る

③ 鍵開け「ねずみ小僧」 ――古川玉夫 伝
  ● 気をつけよう、高級外車とスポーツカー
  ● 鍵開けノウハウを盗撮するクルマ泥棒
  ● 職業としての鍵開け、ロックスミス
  ●「うっかり」病は高価な代償を支払う?
  ● 防犯装置はギャングが普及に貢献
  ● 国産車は精度の低い鍵が使われている
  ● どこかピントがずれてる「トヨタの鍵」
  ● 最初の鍵開けは〝遊廓の金庫〟
  ● 鍵開けはトランプの神経衰弱と同じ
  ● J・M・LOCKはアメリカの〝ねずみ小僧〟にちなむ
  ● クルマの鍵は「単純で開けにくいもの」がベスト

④ 愛車をオーディオ・ルームに仕立て上げる ――村上泰彦 伝
  ● 転職の繰り返しが幸運をもたらす
  ● 将来性十分と思った結婚式のビデオ撮り
  ● カー・コンポ取り付けのハウツー・ビデオ撮り
  ● 当時ひとりしかいなかったカー・オーディオ取り付け専門家
  ● 常識をくつがえした「定価販売。取り付け工賃別」
  ● 客単価四十万円の壁を破ったナカミチのカー・オーディオ
  ● カー・オーディオの取り付け方法に特殊技術はない
  ● オーディオ・セットをキチンとマウントさせればいい音はでる
  ●「マルチ・チャンネル・システム」はユーザーのためにならない
  ● 純正品からいい音を聴き出すのがエンスーなのだ

⑤ 日本一のレザー・シート張り職人 ――田久保勝 伝
  ●「内装のことならなんでも」といってもレザー・シートだけ
  ● 挫折したオートバイ生活
  ● 第一号はソアラに施した白一色の内装
  ● トヨタ系高級車がいつの間にか外車に
  ● 年十台。一台最低二百万円!
  ● 新調するときは内装と名のつくものはすべて取り外す
  ● 魔法のクギ「LION BRAND TACKS」
  ● シートの革地はオリジナルなものにこだわる
  ●〝ハガシ〟から学んだ裁縫テクニック
  ● ドイツ車は厚手、イタリア車は繊細、英国車は優雅
  ● 昭和天皇と同じロールスをつくる
  ● 日本車には作り手の魂が吹き込まれていない

⑥ ピレリのタイヤキを売るタイ屋さん ――成戸和三郎 伝
  ● 三分の一の値段でピレリやミシュランの気分が味わえる
  ●〈更生タイヤ〉は昭和の初めにアメリカから入る
  ● ピレリはベース・タイヤとして失格
  ● 新品の八〇パーセントの性能を誇る「更生タイヤ」
  ● 二万キロごとに更生タイヤを履き替えれば走行性能はバツグン

⑦ ラジコン・カーのテスト・ドライバー ――杉山賢明 伝
  ● RCカーはいまやオジサンたちの道楽である
  ● 最高速を実車に換算すると時速三百~四百キロ
  ● RCのとりこにさせたポルシェ935
  ● 一ミリのパーツのずれが走行性を左右する
  ● 走行テストはなんと千九百周
  ● メカニック、ドライバー、マシン・オーナー、一人三役をこなすクルマ人間
  ●「私は十分の一スケールのベルガーです」

⑧「走る祭壇」を演出する男 ――米津克平 伝
  ● 霊柩車は、宮型・バス型・バン型の三タイプ
  ● 金キラ金の豪奢な霊柩車の始まりは米津工房
  ● 新車の値段はなんと一千万円!
  ● ボディに使われる新車のキャディラック・リムジンは千五百万円!
  ● 宮型霊柩車の原型は「輿」と「棺車」
  ● 宮型は〝走る祭壇〟
  ● クルマの小型化で霊柩車に載らない棺も出てきた

⑨ ラジエター愛情物語 ――中田達夫 伝
  ● 忘れてならないラジエター
  ● アメ車が行列をなす評判の腕前
  ● クルマの性能と道路がよくなって仕事が減った
  ● パーツの入手困難な外車こそ腕のみせどころ
  ● 昔と違ってきたラジエターの故障
  ●「私らはいわばリサイクル業です」

⑩ タクシーの頭を飾る男 ――武内昭一 伝
  ● タクシーをタクシーたらしめる〝アンドン〟
  ●〝社名灯〟は八方美人?
  ● どんな気象条件でも耐え抜く社名灯
  ● 究極の多品種少量生産
  ● デザインにも流行、地域差がある
  ● 社名灯が赤く点滅したらSOS

⑪ トラック野郎に夢を売る親子 ――岡野繁夫・譲 伝
  ● シンプルなデザインになった満艦飾トラック
  ● パーツをフル装備して一千万円!
  ● どん底時代にアート・トラック一本に絞る
  ● ベストセラー「新幹線の警笛」エアホーン
  ● 車検は通らない規格外品でも、安全性は折り紙つき
  ● 次代を担う「アート・チャリンコ」の台頭

⑫ 交通事故「常識の非常識」を説く男 ――加藤正明 伝
  ● クルマ社会を裏側から見続けるレッカーマン
  ● レッカーマンは二十四時間臨戦態勢
  ●「渋滞解消のための高速道路。事故なんて起こらない」
  ● 危険確認後三秒間はクルマのコントロールが利かない
  ● 赤色の三角板には気をつけろ
  ● いろいろ問題があるレスキュー隊
  ● ドライバーが信じ込まされている「常識の非常識」

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