逆転の経営戦略　株価至上主義を疑え

ポルシェ復活の秘密
90年代に苦境を迎えたポルシェの新社長となった著者、ヴィーデキングはボクスター、新型911、カイエンとヒット作を連発、世界で最も利益率が高いといわれるまでに復活させることに成功した。また、最近では欧州最大の自動車メーカー、フォルクスワーゲンを傘下に収めたことで、さらに世界の注目を集めている。
本書ではこのような成功を収めた秘密を本人が初めて明らかにした。話題となったVW株取得に至った真意とは、そして経営者が取り入れるべき発想とは何かを伝える。また、ポルシェに大胆にも日本式のカイゼンを採り入れた経緯、直面した製造現場の葛藤を包み隠さず記している。
ヴィーデキングが導き出した結論は、同じ産業立国の日本にとって、大きなヒントが隠されている。

はじめに

第一章　胸を張って進め ――なぜ今こそ企業が行動を起こす時なのか

第二章　ひったくりと冷笑家 ――経営者とそのネガティブなイメージ

第三章　珍しい鳥 ――今でも健全な経営者は存在する

第四章　進むべき道を示す価値とは ――経営陣が忘れてはならないこと

第五章　なぜ政治は手をこまねいているのか ――勇気をなくした私たち

第六章　一例としてのポルシェ ――未来はスキルを持った者の手にある

第七章　箱の中から飛び出せ ――既成概念にとらわれない考え方

あとがきに代えて

参考文献