中国法書選〈全60冊〉+別冊総索引
ちゅうごくほうしょせん
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ジャンル | 書道 全集・シリーズ > 全集・シリーズ 書道書籍 > 法帖・手本 > 漢字 |
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出版年月日 | 1990/11/09 |
ISBN | 9784544005615 |
判型・ページ数 | A4変 |
定価 | 149,820円(本体136,200円+税10%) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
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定価149,820円
(本体136,200円+税10%)
300×197mm判・26〜170頁・新装柏綴
◆高嶺の花をことごとく収集
台北故宮博物院や三井文庫などの全面的な協力を得て、稀世の墨宝、未公開の新資料の数々を独占出版。
◆拓本・真跡の墨色を鮮かに再現
拓本の立体感あふれる重厚な墨色、真跡の微妙な墨色の濃淡を鮮かに再現。手本として、また鑑賞にも最適。
◆釈文・読み下し文を完備
臨書の利便を考慮し、釈文・読み下し文を各頁図版脇に付した。巻末には平易な解説を掲載して、法書理解の一助としている。
◆折り返しのできる軽装の廉価版
用紙と印刷には贅をつくす一方、造本は手本機能を重視した実用主義に徹し、折り返しのできる、きわめて簡素な軽装版とした。
学校・書塾・講習会などにも広く普及できるテキスト。
2 :石鼓文・泰山刻石 [周・秦/篆書]
3 :石門頌 [後漢/隷書]
4 :乙瑛碑 [後漢/隷書]
5 :礼器碑 [後漢/隷書]
6 :史晨前碑・史晨後碑 [後漢/隷書]
7 :西狭頌 [後漢/隷書]
8 :曹全碑 [後漢/隷書]
9 :張遷碑 [後漢/隷書]
10:木簡・竹簡・帛書 [戦国・秦・漢・晋/隷書]
11:魏晋唐小楷集 [魏・晋・唐/楷書]
12:王羲之尺牘集〈上〉 [東晋・王羲之/行草]
13:王羲之尺牘集〈下〉 [東晋・王羲之/行草]
14:十七帖〈二種〉 [東晋・王羲之/草書]
15:蘭亭叙〈五種〉 [東晋・王羲之/行書]
16:集字聖教序 [東晋・王羲之/行書]
17:興福寺断碑 [東晋・王羲之/行書]
18:王献之尺牘集 [東晋・王献之/行草]
19:爨宝子碑・爨龍顔碑 [東晋・劉宋/楷書]
20:龍門二十品〈上〉 [北魏/楷書]
21:龍門二十品〈下〉 [北魏/楷書]
22:鄭羲下碑 [北魏・鄭道昭/楷書]
23:張猛龍碑 [北魏/楷書]
24:高貞碑 [北魏/楷書]
25:墓誌銘集〈上〉 [北魏/楷書]
26:墓誌銘集〈下〉 [北魏・隋/楷書]
27:真草千字文 [隋・智永/楷草]
28:関中本千字文 [隋・智永/楷草]
29:皇甫誕碑 [唐・欧陽詢/楷書]
30:化度寺碑・温彦博碑 [唐・欧陽詢/楷書]
31:九成宮醴泉銘 [唐・欧陽詢/楷書]
32:孔子廟堂碑 [唐・虞世南/楷書]
33:孟法師碑 [唐・褚遂良/楷書]
34:雁塔聖教序 [唐・褚遂良/楷書]
35:褚遂良法帖集 [唐・褚遂良/楷行]
36:晋祠銘・温泉銘 [唐・太宗/行書]
37:道因法師碑・泉男生墓誌銘[唐・欧陽通/楷書]
38:書譜 [唐・孫過庭/草書]
39:李思訓碑 [唐・李邕/行書]
40:多宝塔碑 [唐・顔真卿/楷書]
41:祭姪・祭伯・争坐位文稿 [唐・顔真卿/行草]
42:顔勤礼碑 [唐・顔真卿/楷書]
43:自叙帖 [唐・懐素/草書]
44:草書千字文〈二種〉 [唐・懐素/草書]
45:玄秘塔碑 [唐・柳公権/楷書]
46:蘇軾集 [宋]
47:黄庭堅集 [宋]
48:米芾集 [宋]
49:趙孟頫集 [元]
50:文徴明集 [明]
51:董其昌集 [明]
52:張瑞図集 [明]
53:王鐸集 [明]
54:倪元璐集 [明]
55:傅山集 [明]
56:鄧石如集 [清]
57:何紹基集 [清]
58:呉煕載集 [清]
59:趙之謙集 [清]
60:呉昌碩集 [清]
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殷晩期の亀の腹甲や獣骨に刻した占いの記録である甲骨文、同時代から周をへて列国にまで及ぶ銅器の銘文である金文、これらの優品を収
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石鼓文には最も字数の多い中権本を、泰山刻石には五十三字本を収める。ともに明の安国の所蔵をへた、三井氏聴冰閣の旧蔵本である。〈
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古雅な結体、勁健な筆法、ゆるやかな波勢を見せる、完成された隷書の最古の傑作である。古鑑閣、三井氏聴冰閣旧蔵の旧拓本によった。
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隷書技法の根本である波勢を謹厳なまでに徹底し、力感あふれた構造性を確立。漢隷の典型を学ぶ最高の手本。戸張蝶龕旧蔵の最旧拓本で
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礼器碑こそ、情趣と理智を兼ねそなえる漢隷第一の名品である。三井氏聴冰閣旧蔵の宋拓本を初めて影印。碑側、碑陰をともに収めた。
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史晨前・後碑は、平淡な情趣を湛え、おだやかによく整っているところから、隷書入門に最適。三井氏聴冰閣旧蔵の精拓本を初めて影印し
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素朴な運筆、おおらかな結構、古拙雄偉な趣は、漢隷の中でも出色の存在であり、たくましい筆力を養うのによい。最精拓本を影印した。
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整正な結構を流麗な波勢が開放した優雅な姿態は、漢人の肉筆に最も近く、隷書学習に特に推奨される。三井氏聴冰閣旧蔵の明拓未断本に
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曹全碑とともに漢隷史上の掉尾を飾る逸品であるが、曹全碑とは対照的に方整な結構に素朴な野趣を盛る。稀少な精拓本を収載した。
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西域を初めとして、各地で発掘された戦国時代以降の肉筆資料の中から、書としてすぐれるものを精選して影印。古代書法の真面目を示す
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魏晋唐の小楷は、伝模を重ねたものを法帖の中に見うるのみであるが、古い用筆法を探る恰好の資料である。最良の法帖より精選収録した
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喪乱帖を筆頭とする王羲之の手紙の搨模本は羲之の真相に最も近いもので、行草書の正統を学ぶための絶好の資料である。日中の名品を精
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快雪堂帖、澄清堂帖など多くの法帖に刻入されて伝わる、王羲之の手紙の代表作を選りすぐって収載。王羲之の多面性を窺うに足る。〈内
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古来「書中の龍」と称され、尊ばれてきた王羲之の草書の代表作である。刻帖は非常に多いが、最もすぐれる三井本と上野本を併せて収録
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習字の手本として古来もっともよく習われた行書の絶品である。多数の臨模本、刻本の中より、張金界奴本、定武本など五種の善本を収録
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唐太宗が収蔵する王羲之真跡から集字して作られたと言われ、羲之の行書を学ぶための最上の手本の一つ。三井氏聴冰閣旧蔵の北宋拓を初
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聖教序とともに集王書碑の双璧とされ、ゆったりとしたところが羲之の行書入門に適する。菘翁、鳴鶴の所蔵をへた三井氏聴冰閣の旧蔵本
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父王羲之と並び称される献之の手紙の優品を収録する。中秋帖、廿九日帖などの搨模本、あるいは淳化閣帖などより精刻本を厳選した。〈
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両碑は遠く雲南の辺地に立てられ、「二爨」と並称される。書は重厚な野性味、素朴な面白さが喜ばれ、阮元、中村不折らによって喧伝さ
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龍門石窟に刻された四千点に近い造像記の中から、北魏の精品二十点を選りすぐった傑作選集。牛橛、始平公などの最も初期の十点を収め
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鋭利な刻法の妙もあり、用筆・結構について楷書の一つの極限を確立した北魏の造像記。上冊に続く初期の名品、孫秋生など十点を収録す
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清の包世臣が篆勢・分韻・草情ことごとく具わると評した鄭道昭の代表作。精妙な筆法、悠揚迫らぬ結構。三井氏聴冰閣旧蔵の最精拓本に
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力強い点画を緊密に布置し、精妙な結構を意欲的な筆力で貫いた、本碑こそ北魏書の精粋である。三井氏聴冰閣旧蔵の明初拓を初めて影印
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点画の微妙な布置、偏旁の理詰の組み合わせ、無理のない勁抜な用筆を教える、北魏最後の傑作。楷書の基礎を固める恰好の範本と言えよ
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死者の事歴を石に刻して墓中に納めた墓誌銘のうち、五世紀前半の洛陽地方を中心に出土した、北魏の名品を最旧拓より精選して収録する
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北朝の雄壮と南朝の優美とを融合し、さらに発展させた隋の著名な墓誌銘を中心に選収した。結構整斉、書風多彩で、小楷の学習に最適で
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王羲之の技法を総合し、真草並列の千字文を遺した智永の真相に最も近い作。陳隋の風気を示し、わが国に伝存する稀有の名品である。国
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智永の真草千字文の搨模本を底本として、宋代に刻された逸品である。気品が高く、真草を併せ学ぶによい。三井氏聴冰閣の旧蔵精拓本に
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細身の点画をきりりと引き締めた颯爽とした風姿は、険峭、森秀と評され、欧陽詢の書法の入門に最適である。東博所蔵の宋拓庫装本を収
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用筆を抑制し、結構の力で平静な高い品格を顕現した化度寺碑。欧陽詢の書では、用筆・結構がもっとも常識的に見える温彦博碑を併収す
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単純簡素な筆画を周到精密に構築し、静謐朗暢な境地に至った欧陽詢の最高傑作で「楷法の極則」と称される。三井氏聴冰閣旧蔵の精拓に
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虞世南の唯一の楷書。強さを内に秘めた温和な点画を理智的に組み合わせた気品ある名作。三井氏聴冰閣旧蔵の李宗澣旧蔵唐拓孤本によっ
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用筆は雄勁、結構は方整で、ことに安定感にすぐれ、古趣幽光と評される褚遂良壮年の傑作。三井氏聴冰閣旧蔵の李宗澣旧蔵唐拓孤本によ
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逆入の起筆を交え、八面に鋒を出して、高く吊った運筆により、優美な書法を開発した、褚遂良晩年の円熟の境地。東博所蔵の精拓を収録
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繊細で微妙な筆がよく働き、参差倚斜の妙を見せる枯樹賦に併せ、沈んで敦厚な韻致に勝る文皇哀冊などの名帖を精選して収録した。〈内
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現存最古の行草書碑である晋祠銘。立碑直後の唐拓により初唐の行書の真髄を窺わせる温泉銘。後者は敦煌出土のフランス国立図書館蔵品
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父欧陽詢の書法を継承し、さらに勁険な筆致を追求した道因法師碑。無理のない用筆・結構で、欧法小楷の最上の入門書である泉男生墓誌
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二王の正統を伝える正しい草体、快利暢達の用筆、多い字数、文は優れた書論など、草書を学ぶ者の必習の範本である。台北故宮博物院の
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中唐において行書碑を最も多くものした李北海の代表作。二王を学び、峻急縦逸な風趣を盛る。三井氏聴冰閣の旧蔵宋拓を初めて影印する
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初唐の三大家と並び称される顔真卿壮年の力作。用筆は厳正、結構は緊密。顔法入門の手本として最適である。東博所蔵の精拓を影印した
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台北故宮博物院所蔵の「最も奇縦」な祭姪、重厚な骨格を留める宋拓甲秀堂帖所収の祭伯、争坐位は三井氏聴冰閣旧蔵の明初拓を初影印。
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原石が近年に出土したため、顔真卿の筆跡を最も忠実に伝える。楷書に新しい表現を拓いた顔書代表作を、精彩あふれる初拓本により収め
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円転痩勁の筆を駆使し、連綿草をちりばめた奔放流利な章法によって「狂草」と称される名品である。台北故宮博物院の所蔵する劇跡を精
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「素狂」と称された懐素晩年の傑作である。一字一金、千金帖ともよばれ、平静枯淡の境地を示す。真跡および経訓堂帖所収の刻本を収め
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「用筆は心に在り、心正しければ筆正し」の言で知られ、清健な書法を確立した柳公権の代表作である。三井氏聴冰閣旧蔵の北宋拓を初影
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「我が書は意造にして本より法無し」とは謙遜の語。二王を初めとして広く渉猟、後に顔真卿を学んで、詩情あふれる新意を出した東坡傑
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黄山谷は、かの蘇東坡の教えを受けて、後に顔真卿を、晩年には張旭・懐素を慕い、禅学にも心を寄せ、魏晋の超逸絶塵の境地に至った。
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顔・柳を学び、欧・褚をへて魏晋に至り、さらに石鼓文や竹簡にまで遡って古法を広く深く研究、一心に平淡天真を追求した米元章の名作
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趙子昂は晋唐の書を広く学び、なかでも王羲之書法への復帰を最も熱心に主唱・実践して、平明優美かつ気品の高い数多くの名作を遺した
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初めは宋元の書を、後には晋唐の名跡を刻苦精励して学んだ文徴明の書法は、八十数歳の最晩年に至っても、用筆・結構に狂いを見せない
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古典主義の形式化を憎み、習練による巧妙の果てに天真爛漫を求めた董其昌の名跡を収める。静かな情熱が次第に古淡の境へと進む。〈内
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邢張米董と併称される明末の四大家の一人である張瑞図。偏鋒を多用した奔放な運筆によって特異な風格を誇る、その行草の傑作を厳選収
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二王の法帖の臨書に心血を注ぎ、終生、学書を怠らなかった王鐸。情熱の爆発に筆をまかせた、その雄健苦渋な連綿草の逸品を収める。〈
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明国滅亡に殉じた倪元璐。「書法は霊秀神妙、行書もっとも超逸を極む」と評される、その劇跡を収録。用筆・結構に高格凄絶な情懐を盛
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巧媚、軽滑、安排を排し、拙醜、支離、真率を重んじた明の遺臣傅山。憂憤の情を筆に託した、その奇気あふれる名品を精選して収録する
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秦漢を中心に古碑帖を深く学び、篆隷の書法を復活した完白山人の名品を収録。筆力は沈毅重厚、結体は素朴精勁、風韻高く、古今に屹立
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初めは欧陽通、顔真卿に、中年には北碑に、晩年には漢碑に熱中した何子貞。各体を善くして新生面を開き、豊かな情趣を湛える名品を集
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篆書は鄧完白、行草は包世臣に学んだ呉譲之の、師法をさらに洗練し、ゆるやかな筆の調べに都会的で優美な抒情を乗せる逸品を収録する
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初め顔真卿を学び、後に北碑に傾倒し、包世臣の逆入平出の書法を実践した趙之謙。「盛気近づき難し」と評された、近世の名家の傑作集
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「生計は筆硯に仗る」と記した呉昌碩。終生追求し続けた石鼓文から篆書の極意を会得、行草もそれに淵源して奇崛樸厚の風格を示す。〈