日本美術事件簿

日本美術事件簿
著者 瀬木慎一
ジャンル 美術 > 美術書籍 > その他
出版年月日 2001/09/07
ISBN 9784544020342
判型・ページ数 4-6・210ページ
定価 1,870円
(本体1,700円+税10%)
在庫 在庫あり

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権力に翻弄された芸術家の理不尽な受難、或いは自業自得のスキャンダル、そして国際的なセンセーションなど、近古から現代に及ぶ我が国の美術史上において、「事件」と呼びうる出来事に、斯界の第一人者たる著者が鋭くメスを入れた、渾身の書き下ろし23篇。






  はじめに

Ⅰ 近古篇
   伝藤原信実「三十六歌仙絵巻」――――顔のない小野小町と絵巻切断事件
   千利休―――――――――――――――秀吉に翻弄された大茶人の自死
   山上宗二・古田織部―――――――――秀吉による惨殺 vs 家康による切腹

Ⅱ 江戸前期篇
   尾形光琳・乾山―――――――――――兄のパトロン汚職事件と弟の謎の晩年
   英一蝶―――――――――――――――流刑絵師の逞しき生涯
   懐月堂安度・宮川一笑――――――――流刑絵師二人の明と暗
   鈴木春信――――――――――――――絵暦がもたらした錦絵革命
   平賀源内・小田野直武・佐武曙山―――秋田蘭画が蒔いた種

Ⅲ 江戸後期篇
   喜多川歌麿―――――――――――――美人画絵師の非業と政治死
   葛飾北斎――――――――――――――人気絵師、突然の相州潜居の謎
   長沢芦雪・冷泉為恭―――――――――殺害された二人の絵師
   浦上玉堂・渡辺崋山―――――――――武門絵師、両極の運命
   歌川国芳・河鍋暁斎―――――――――幕末抵抗絵画の行方

Ⅳ 近代篇
   月岡芳年「美立七曜星 柳原愛子」――宮中閨房図事件
   横山大観「屈原」――――――――――名画に込められた師の不運
   黒田清輝・青木繁――――――――――誤断をめぐる悲劇
   竹久夢二・伊藤晴雨―――――――――「女性の画家」の真実

Ⅴ 現代篇
   津田青楓・福沢一郎・井上長三郎―――前衛美術の抵抗と妥協
   藤田嗣治――――――――――――――戦争画の栄光と悲惨
   蒼風・魯山人・唐九郎――――――――戦後美術の個性人たち
   棟方志功・池田満寿夫――――――――戦後版画の国際的センセーション
   赤瀬川原平―――――――――――――千円札裁判の顚末
   岡本太郎「太陽の塔」――――――――事件なまでのモニュメント

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(本体1,700円+税10%)

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