西洋美術事件簿

ルネサンス期のダ・ヴィンチ、ミケランジェロから二十世紀のシャガールに至るまで、「事件」という独自の視点から芸術家たちの生き様にメスを入れ、教科書的な記述からは到底知り得ない「もう一つの生きた美術史」を展開する。『日本美術事件簿』の姉妹編。





はじめに
偉大なライヴァル レオナルドとミケランジェロ
芸術と狂気 ポントルモとフュースリ
画家の殺人 チェリーニ、カラヴァジョ、ダッド
創作と剽窃 デューラー、マルカントニオ、マネ
最初の資本主義画家 レンブラント
二人の宮廷画家の運命 ダヴィッドとゴヤ
風刺と寓意 ドーミエ
パリ・コミューンの明暗 クールベ
批評をめぐる裁判 ホイッスラーとラスキン
女性と美術 ドガとカサット
ひまわりの傷痕 ゴーギャンとゴッホ
逞しいデカダンス ロートレック
アンデパンダンの画家 ルソー
巨匠と犠牲者 ロダンとカミーユ
批評家と画商の相剋 ベレンソンとデュヴィーン
ウィーンの森の騒動 クリムトとシーレ
狂気と正常 ムンク
スターリン独裁下のユダヤ人芸術家たち
ヒトラーに追放された美術家たち
占領下のフランス 迎合者たちと抵抗者ピカソ
リベラの壁画事件 ニュー・ディール期の亡命画家たち
アメリカ美術の発展の陰で シャーンからポロックへ
受難者の栄光 シャガール
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