子規の書画［新訂増補］

書画で振り返る、幼少から最期まで。

短いながら充実した正岡子規の生涯を、遺された書画・書簡とともにたどる。書画にまつわる様々な話題を集めた収録諸篇は、子規と彼をとりまく人々の情景を鮮明に蘇らせる。「子規そのものを見、直接に触れるための捷径は、その墨跡に接することである」という信念が生んだ名作。
408頁（口絵72頁）

子規の書
　　升さんのころ／中学のころ／喀血後自号子規／子規と陸羯南／子規と愚庵／子規と漱石／
　　子規と短冊／子規と芭蕉の書／良寛、羲之と子規／子規の書境／子規の工夫／精神力／絶筆
子規の書簡
　　子規の書簡／筆名と花押／句たより歌たより／漱石への手紙
子規と日記――「仰臥漫録」
子規の画
　　子規の色／赤の精霊／小、中学生のころ／画の勉強／「画道独稽古」／武智五友と子規／
　　上京後の子規／子規と下村為山／子規と中村不折／彩色の妙味／写生／子規と日本画／
　　子規と俳句／子規の画
子規と浅井忠
　　浅井忠と子規／忠と不折と為山／送別会／浅井忠と「ほととぎす」／文士は貧乏なれ／
　　浅井忠と漱石／忠の絵と子規の絵
子規と香取秀真
　　秀真と子規／子規自作の塑像／秀真作子規床上の像／子規の忠言
子規自刻の印
子規の墓と髪塔
あとがき
新訂増補版編者あとがき