心を磨く五輪書［宮本武蔵35の人生訓］

強く生きる極意！ 生涯無敗の宮本武蔵が著わした兵法の極意『五輪書』から、現代人が行動の指針とすべき言葉を選んで解説、気鋭の書家による揮毫を添えた。

【目次】
１．地の巻：心は錬り磨くもの
２．水の巻：自分に負けない心構え
３．火の巻：他人にまどわされない智慧
４．風の巻：勝者になるための鉄則
５．空の巻：迷いを断つ極意

　　　はじめに　　渡辺　誠

地の巻　心は錬り磨くもの
　　朝鍛夕錬――――心の錬磨
　　さかゆる拍子・おとろふる拍子――失敗は成功の本
　　諸芸にさはる――視野を広くして

水の巻　自分に負けない心構え
　　常の心―――――自然体の心
　　常の身―――――自然な姿勢・自然な心
　　陰陽の足――――こわばらず、こだわらず
　　一拍子の打ち――決断の呼吸
　　流水の打ち―――「鈍」の力
　　石火のあたり――心気力一致
　　漆膠の身――――身を捨ててこそ
　　丈くらべ――――比べ勝つ！
　　ねばりをかくる―自信と覚悟をもって
　　喝咄――――――克己の呼吸

火の巻　他人にまどわされない智慧
　　三つの先――――「敵」を致す心
　　渡を越す――――人生の「難所」を乗り越える
　　景気を知る―――事実を見る眼とは
　　崩れを知る―――心の隙を省みる
　　敵になる――――持つべきは「敵」
　　四手をはなす――諦める覚悟
　　移らかす――――模倣の落とし穴
　　塗るる―――――常にはなれず
　　角にさはる―――まず着手、そして突破
　　山海のかわり――変化する勇気
　　底を抜く――――詰めを大切に
　　新たになる―――出直そう！
　　鼠頭午首――――心を一気に大きくして
　　将卒を知る―――「浮かぶ心」をつかう8
　　束をはなす―――しなやかに生きる
　　岩尾の身――――迷わない！

風の巻　勝者になるための鉄則
　　有構無構――――貫くことに徹すること
　　観と見―――――心の眼を開いて
　　枕をおさふる――ゆとりは要所をおさえる心から
　　背く拍子――――遊び心への挑戦

空の巻　迷いを断つ極意
　　実の空―――――清々とした心の世界
　　直道――――――謙虚に、真っ直ぐに

　　　あとがき　　吉澤大淳