寺山修司　青春書簡［恩師・中野トクへの75通］

青春時代のビビッドな感性を伝えた恩師への手紙75通の全容を初めて図版入りで紹介する。高校時代から二十代後半にかけて、恋愛、文学、闘病の苦悩と孤独、そして将来への夢と希望を、驚くほど率直な語り口で綴った寺山芸術の源泉を知るための貴重な資料集。

寺山修司の筆跡は、それ自体が作品です。
それが中学の女教師にあてた手紙で甦るなんて、 二重三重に心震える喜びです。　――山田太一

第１章　青高時代から早大入学、そして歌壇デビューへ
　　　　　　昭和28年1月2日（No.1）〜昭和30年1月21日（No.16）

第２章　入院療養時代１――十九歳の苦悩
　　　　　　昭和30年3月15日（No.17）〜昭和31年1月1日（No.37）

第３章　入院療養時代２――二十歳、第一作品集『われに五月を』刊行へ
　　　　　　昭和31年1月27日（No.38）〜昭和31年12月20日（No.62）

第４章　回復へ向って――『空には本』刊行、そして飛躍
　　　　　　昭和32年1月1日（No.63）〜昭和38年5月27日（No.75)

　総合解説
　あとがき
　寺山修司年譜