日本名筆選〈全47冊〉
にほんめいひつせん
ジャンル | 書道 全集・シリーズ > 全集・シリーズ 書道書籍 > 法帖・手本 > 仮名 |
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出版年月日 | 2004/07/26 |
ISBN | 9784544007077 |
定価 | 223,740円(本体203,400円+税10%) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
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定価223,740円
(本体203,400円+税10%)
24〜206頁・判型2種(300・257×182mm)
◆平安書道の精粋を網羅
三筆、三蹟をはじめ、平安仮名古筆の精粋を収録。
◆原寸・原色による完全版
筆先の跡を再現し、優美華麗な料紙を完全に複印。
◆豊富な新資料
各所蔵家の協力を得て、初公開を含む名筆群を収録。
◆最新の撮影・印刷技術
永年にわたり培った複製技術を援用し、直接撮影を実施。
◆手本機能を徹底追求
図版脇に釈文を配し、巻末に気鋭の研究者の解説を収録。
◆臨書に至便の造本
特殊製本技術で、折り返しの容易な臨書に最適の造本。
2 :深窓秘抄 [伝宗尊親王筆]
3 :高野切第二種 [伝紀貫之筆]
4 :歌仙歌合 [伝藤原行成筆]
5 :高野切第三種 [伝紀貫之筆]
6 :和歌体十種 [伝藤原忠家筆]
7 :曼殊院本古今集 [伝藤原行成筆]
8 :粘葉本和漢朗詠集〈巻上〉[伝藤原行成筆]
9 :粘葉本和漢朗詠集〈巻下〉[伝藤原行成筆]
10:重之集 [伝藤原行成筆]
11:名家家集切 [伝紀貫之筆]
12:寸松庵色紙 [伝紀貫之筆]
13:継色紙 [伝小野道風筆]
14:寛平御時后宮歌合 [伝宗尊親王筆]
15:近衛本和漢朗詠集 [伝藤原行成筆]
16:升色紙 [伝藤原行成筆]
17:筋切・通切 [伝藤原佐理筆]
18:藍紙本万葉集 [伝藤原公任筆]
19:関戸本古今集 [伝藤原行成筆]
20:太田切 [伝藤原公任筆]
21:石山切伊勢集 [伝藤原公任筆]
22:石山切貫之集下 [藤原定信筆]
23:元暦校本万葉集・巻第一 [伝藤原行成筆]
24:小島切・香紙切 [伝小野道風筆・伝小大君筆]
25:針切・和泉式部続集切 [伝藤原行成筆]
26:伊予切 [伝藤原行成筆]
27:桂本万葉集 [伝紀貫之筆]
28:巻子本古今集 [伝源俊頼筆]
29:本阿弥切 [伝小野道風筆]
30:元永本古今集〈上1〉 [伝源俊頼筆]
31:元永本古今集〈上2〉 [伝源俊頼筆]
32:元永本古今集〈下1〉 [伝源俊頼筆]
33:元永本古今集〈下2〉 [伝源俊頼筆]
34:中務集 [伝西行筆]
35:古筆名品集
36:光明皇后・空海・最澄集
37:嵯峨天皇・橘逸勢集
38:小野道風集
39:藤原佐理集
40:藤原行成集
41:一条摂政集 [伝西行筆]
42:秋萩帖 [伝小野道風筆]
43:更級日記 [藤原定家筆]
44:山家心中集 [伝西行筆]
45:金沢本万葉集 [藤原定信筆]
46:源氏物語絵巻 [伝藤原伊房筆・伝寂蓮筆・伝飛鳥井雅経筆]
47:古筆名品集2
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高野切は古今集の現存最古の写本で、書風により三種に分類される。第一種は首座の人物の手になり、優麗典雅な書風から古筆の筆頭とも
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平安特有の藍・紫の飛び雲を漉き込んだ料紙に、藤原公任撰の秀歌集、深窓秘抄を書写した一巻。高野切第一種などと同筆の遺品で、貴重
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筆力の逞しい第二種は、側筆気味の筆づかいや、強調された斜めの連綿線など、個性あふれる名品。桂本万葉集などと同筆で、筆者は源兼
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藍と紫の大ぶりな飛び雲を漉き込んだ料紙に、柿本人麿・紀貫之以下、歌仙三十人の歌をつがえ、歌合せの形式で書写する。書風は高野切
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高野切の内、特に若さを感じさせるのが第三種。軽やかな運筆には、知性的な閃きがあふれ、清楚なその書風は、高度に洗練された仮名美
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古今集の撰者の一人、壬生忠岑の歌論書。修辞上から古人の歌を十種の体に分けて注記を加える。高野切第一種や深窓秘抄に極めて近い優
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藍・浅黄・薄茶などの染紙を継ぎ合わせた天地14cmあまりの小巻。伸びやかで優美な書風ながら、弾力を効かせた筆線を自在に駆使す
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彩色豊かな具引き紙に、華麗な唐紙を交用した上下二帖からなる粘葉装の冊子本。和漢朗詠集の完本で、高野切第三種などと同一筆者の手
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彩色豊かな具引紙に、華麗な唐紙を交用した上下二帖からなる粘葉装の冊子本。和漢朗詠集の完本で、高野切第三種などと同一筆者の手に
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源重之の家集巻末の重之百首を抄写。和歌一首を二行書き、三行書き、あるいは散らし書きも交えて書写する。抑揚に富んだ筆致、流麗な
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藤原兼輔・藤原興風ら六人の名家の家集が一群として伝わることから、この名がある。料紙と高野切第二種に似た書風から11世紀後半の
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三色紙の一つ。布目打ち具引き地に雲母文様を摺り出した唐紙に、古今集の四季の歌を書写。強靱な線質が醸す、典麗高雅な書風が、古来
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三色紙の一つ。万葉集、古今和歌集などの古歌を一首ずつ、方形の染紙料紙二枚に散らし書きにした冊子本の断簡。古雅な風趣に他を圧す
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十巻本歌合(陽明文庫蔵)の巻四前半部に相当する一巻。筆者は十巻本歌合の編纂事業の中心的人物であったと思われる。高野切と並ぶ時
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近衛家に伝来した巻下の零本二巻。舶載の美しい唐紙と蝋箋を用い、調度手本として作られた。その書風は、端正優美で気品が高く、平安
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三色紙の一つ。清原深養父集の断簡で、升形の料紙によりこの名がある。雲母砂子を撒いた美しい染紙に巧妙な筆致を駆使し、散らし書き
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古今集の断簡。料紙に施した銀泥の界線から筋切、また裏面に篩のような布目のあるところから通切と呼ばれる。藤原行成の曾孫、定実の
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藍に漉き染めした料紙を継ぎ、銀の揉み箔を散らした、長大な巻子本。「五大万葉集」の一つで、筆者は藤原行成の孫伊房と思われる。そ
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零本が名古屋の関戸家に伝来したことからこう呼ばれる。染紙の料紙に、緩急抑揚に富んだ筆を自在に駆使し、効果的な墨継ぎで美しく流
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掛川藩主の太田家に伝わったため、この名を持つ和漢朗詠集の残巻。料紙の美しさは古筆中でも屈指で、奔放な筆致の仮名と温雅な漢字の
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本願寺本三十六人集の伊勢集の断簡。石山切の名は、本願寺がもと大阪の石山にあったことに因む。繊細にして巧緻な装飾と、巧みな筆致
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本願寺本三十六人集の貫之集下の断簡で昭和4年に伊勢集とともに分割された。美しい料紙を生かし歌を散らし書きにする。定信の筆跡の
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「五大万葉集」の一つで、奥書に見える元暦元年の文字からこの名がある。本冊には、粘葉本和漢朗詠集や法輪寺切などと同筆とされる巻
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小島切は、小島宗真の愛蔵した斎宮女御集の断簡で、繊細で流麗な線質は女手を連想させる。また、香紙切は、散逸歌集として貴重な麗花
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針の先のように鋭い筆致から命名された針切は、相模集と源重之の子の僧の集を合綴した冊子の断簡。和泉式部続集切とともに平安後期の
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伊予の西条藩主、松平家に伝来した和漢朗詠集で、もと上下二帖の冊子本。上巻前半の書風が高野切第三種と同筆のため11世紀半ば頃の
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「五大万葉集」の一つ、桂宮家の旧蔵に因みこう呼ぶ。宮内庁にある巻四の残巻の他、同巻の断簡が諸家に伝存。高野切第二種と同じ源兼
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巻子本に書写されたためこの名がある。仮名序の完本一巻と、巻第十三の残巻や断簡が現存。元永本古今集と同じく藤原行成の曾孫、定実
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かつて本阿弥光悦が愛蔵した古今集の写本。各巻それぞれ同種の唐紙に統一するのが珍しい。天地16cmの小巻ながら、その文字は筆力
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元永三年の奥書に因む呼称で、古今集仮名序及び二十巻を完存する最古の遺品。巻子本古今集と同じく藤原行成の曾孫、定実の筆か。仮名
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元永三年の奥書に因む呼称で、古今集仮名序及び二十巻を完存する最古の遺品。巻子本古今集と同じく藤原行成の曾孫、定実の筆か。巻五
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元永三年の奥書に因む呼称で、古今集仮名序及び二十巻を完存する最古の遺品。巻子本古今集と同じ藤原行成の曾孫、定実の筆か。巻十一
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元永三年の奥書に因む呼称で、古今集仮名序及び二十巻を完存する最古の遺品。巻子本古今集と同じ藤原行成の曾孫、定実の筆か。巻十七
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字粒は小さく簡略化された特徴ある文字ながら、奔放で伸びやかな線が流れるように連綿される。西行筆と伝えられる書の代表的な名品で
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自家集切、綾地切、十五番歌合、八幡切、蓬莱切など名品の断簡32種を1冊に集録。草仮名から女手まで様々な古筆が一望できるように
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天平の香が漂う光明皇后の楽毅論、空海の多彩な書風を示す風信帖・灌頂歴名・崔子玉座右銘・金剛般若経解題残巻、最澄唯一の自筆書状
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三筆に数えられる嵯峨天皇の光定戒牒・哭澄上人詩・李嶠雑詠残巻と、同じく三筆の橘逸勢の伊都内親王願文を収める。いずれも平安初期
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智証大師諡号勅書と屛風土代は、豊かな量感と重厚闊達な筆致に、和様の開祖たる道風の力量を示す壮年期の傑作。他に自由奔放な書風を
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自由自在の書きぶりと強靱な筆力で、代表作と目される離洛帖を中心に、詩懐紙・恩命帖・頭弁帖を配す。青壮年期から最晩年に至る佐理
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平安貴族が愛読した白氏文集から詩九篇を抄写した白氏詩巻は、様々な色の染紙を連ねた美しい一巻で、行成の代表的な遺品である。他に
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一条摂政こと藤原伊尹の家集で唯一の写本。伝西行筆の古筆中でも連綿美豊かな筆致の優品として名高い。藤原定家の手沢本で集付・勘物
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第一紙は小野道風筆、第二紙以下は藤原行成筆と伝えられる典型的な草仮名の遺品。男手から女手への移行期に位置し、仮名の歴史をたど
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藤原定家が書写した、現存する全「更級日記」の祖本で、国文学的にも貴重。書風からその晩年の書と見られ、定家様として世に知られる
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西行の家集「山家心中集」の最古の伝本。題字と注記は藤原俊成、本文は三人の寄合書きと言われ、西行の真跡「一品経和歌懐紙」と極め
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「五大万葉集」の一つ。加賀の前田家に伝来した事により命名。筆者は行成の五世の孫に当る藤原定信で、流動感あふれる筆致が美しい料
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国宝「源氏物語絵巻」の殆どを収める。書風の上からその詞書きは複数の能書家による寄合書きと言われ、流麗な書風が絢爛豪華な料紙の
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本選集に未収録の古筆断簡を集めた補遺集。高野切第一種・第二種・第三種、名家家集切、寸松庵色紙、継色紙、筋切通切、石山切伊勢集