文士の筆跡〈全5冊〉

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文は人なり、書は人なりという。本シリーズは、近代文学者のべ330余名の代表的筆跡を通して、書と人と文とを併せ考える空前の集大成。全紙、半切、茶掛、色紙、短冊、書簡、原稿、ノートなど、精選された広範な筆跡類2千数百点を収録。作品それぞれに釈文、肖像、作家略伝を付し、巻末には日本近代文学史と書的解説を充実させた。
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はじめに 私は、木俣・瀬沼・楠本・松井の諸氏に協力して本巻の絹集にあたり、文士の筆跡をかなり多く見る機会を得たのは幸であつた
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はじめに 明治開幕から今年は百年目にあたる。この一世紀にわたる時代の隆替は長い日本のどの世紀にも見ることのできなかつた起伏が
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はじめに 近代詩の開幕は新体詩の名によって、明治十五年に刊行された『新体詩抄』によって告げられた。維新以来十五年にして、この
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はじめに 近代短歌の出発をどこにおくかということは学者によつていろいろの説があるが、やはり落合直文のあさ香社の結成をもつてそ
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はじめに 古来、俳人の生涯かけての宿願は、境涯の一句を石に刻み、句碑として永遠に残すことであつた。そしてその書体は、作品の文