通のツール箱　"ノーガキ"で極める工具道

実際のクルマいじりができなくても、ノーガキだけは語りたい。どこそこのペンチは何年前に誰が発明したとか、あの機能はどこが特許を持っているとか、はたまたこの業界用語を使えばプロっぽく見えるとか、とにかく知っているだけで嬉しくなるような知識を盛り込んだ一冊です。
本書は実用書ではありませんが、実際のメカいじりにも必ず役立ちます。よい工具の見分け方、そしてプロメカニックならではの工具の使い方など、「おばあちゃんの知恵袋」的な本としても使えるはずです。

　　　はじめに

１章　車載工具でノーガキを語る
　　　　万能の猿 ――アジャスタブルレンチ（モンキーレンチ）
　　　　回すより、押すべし！ ――スクリュードライバー（ネジ回し）
　　　　工具の代表はデリケート ――スパナ
　　　　化けの皮は剥がれません ――六角レンチ
　　　　プラダ風の赤いライン ――ラチェットレンチ
　　　　プチ万力 ――ロッキングプライヤー
　　　　オトナは手のひらに隠す ――エアゲージ
　　　　鋼よりも強い ――ニッパー
　　　　十円玉でテストしろ！ ――ラジオペンチ
　　　　昔は空飛んでました ――ハンドライト
　　　　パリダカでもハシケン‏!? ――牽引ロープ
　　　　南極でも使われている ――バッテリーケーブル
　　　　レースの現場でも使える ――ガムテープ
　　　Ｑ＆Ａ　其の一
　　　　ホームセンターで売っている、無名の安い工具を購入しても大丈夫ですか？

２章　ガレージの中はノーガキの宝庫Ⅰ
　　　　凶暴だけど根はやさしい？ ――ウォーターポンププライヤー
　　　　"カチカチッ"と二度鳴らせ ――トルクレンチ
　　　　素材思い ――プラスチックハンマー
　　　　職人の定規 ――ノギス
　　　　鈍く光るタコの足 ――ソケットレール
　　　　ティッシュの厚さも測れます ――マイクロメーター
　　　　鉄道ファンにはたまらない ――アンビル（金床）
　　　　工具入れだけで使うのはもったいない ――ツールチェスト
　　　　ラリー屋さん御用達 ――ジャッキ
　　　　時計職人の愛用工具 ――ヤスリ
　　　　泣きつきたいお助け工具 ――パイプレンチ
　　　　ハンダ作業は、ギョーカイ用語でごまかせ ――ハンダゴテ
　　　Ｑ＆Ａ　其の二
　　　　家庭用に工具を揃えておきたいと思います。いったい何から揃えればよいでしょうか？

３章　ガレージの中はノーガキの宝庫Ⅱ
　　　　やっぱりメガネは優秀です ――メガネレンチ
　　　　メカニックのマジックハンド ――ピックアップツール
　　　　まるで日本刀 ――金ノコブレード
　　　　金属加工の聖地で生まれた定規 ――直尺
　　　　油差し一筋90年 ――オイラー
　　　　フィギュアスケーターのように美しく ――ワイヤーツイスター
　　　　プロペラのように手で回す ――クロスレンチ
　　　　クセになります ――バリ取り
　　　　いつの時代もイギリス製がカッコいい ――消化器
　　　　一発でキメろ！ ――センターポンチ
　　　　男も刃も中身で勝負 ――ドリルビット
　　　　最高のカバーは寝室にあります ――フェンダーカバー
　　　　プロは小数点以上を省略する ――ピッチゲージ
　　　　子供の椅子ではありません ――ガレージチェア
　　　　ビビッたら負け ――インパクトドライバー
　　　　スケボーでもベッドでもありません ――寝板
　　　Ｑ＆Ａ　其の三
　　　　工具の寿命ってどれくらいですか？

４章　小物＆ケミカルでもノーガキは語れる
　　　　原子力プラントでも使われている ――タイラップ
　　　　高品質を示すスウェーデンカラー ――ホースバンド
　　　　一家に一本、常備しましょう ――シリコンスプレー
　　　　冷蔵庫で保管しましょう ――瞬間接着剤
　　　　世界で知られるジャパニーズ・ダジャレ ――カッターナイフ
　　　　世界で唯一、日本だけ ――工業用石鹸
　　　　最安と最高級の手ぶくろ ――軍手
　　　　ボロ切れこそが最高級 ――ウエス
　　　　一か所の汚れがプロの証 ――ツナギ
　　　　足下だけ鉄人 ――セーフティシューズ
　　　　油性は御法度 ――ペン
　　　　メカニックの切り札 ――硬化補修剤
　　　　光モノに騙されるな ――ボルト
　　　　紙ヤスリで磨け ――シリコンシーリング材
　　　Ｑ＆Ａ　其の四
　　　　イタリアはデザイン重視。アメリカは大排気量。といったように、クルマには
　　　　　お国柄がよく表れていますが、工具も国ごとに個性があるのですか？

　　　あとがき