クルマの掟 僕の自動車文化論

クルマの掟 僕の自動車文化論
著者 徳大寺有恒
ジャンル 車関連 書籍 > シリーズ書籍 > エンスー文庫
車関連 書籍 > エッセイ/小説
出版年月日 1994/08/09
ISBN 9784544043105
判型・ページ数 A5変・256ページ
定価 1,495円
(本体1,359円+税10%)
在庫 在庫あり

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いまのままのクルマでは、自動車産業はおそらく20世紀で終わるだろう、と巨匠は真剣に考える。では21世紀の新しいクルマとは? 自動車評論の第一人者が、新しい時代の車社会のあり方、人とクルマのより理想的な関係を求め、いまここに提言する。





第❶部 心ときめくクルマの条件
 第一章●英国車の素晴らしき二流趣味
    飛行機会社の社員がつくったクルマ
    ジェントルマンのコンプレックス
    ジャグァーの手品師
    イギリス人のエキセントリックな気質
    一番でなくても、趣味がいいクルマが素晴らしい
 第二章●フランス車お洒落の秘密
    華麗なるコンクール・デレガンスのクルマたち
    合理主義をオシャレに変える伝統
    フランス革命の継承車
    自分を演出するためのクルマ
    シトロエンGSとの果たせなかった夢
 第三章●イタリア車見栄講座
    伝説のイタリア男
    四輪ドリフトの創始者
    超一流の成り上がり者
    謎の男、フェラーリ
    他人の才能を見抜く天才
    フェラーリに乗ることは、死と隣り合わせること
    GTこそ、イタリア車の真骨頂
    乗る者を楽しませるためのクルマづくり

第❷部 かくも不便なる乗り物の未来
 第一章●アメ車は復活するか
    ヘンリー・フォードのあだばな
    アメリカ車の黄金時代
    すべてはGMが生みだした
    ポルシェ・インテリアの秘密
    はじめてのキャディラック
 第二章●ドイツ車が見据える未来
    日本にできないことを、なぜできるか
    人間が自動車に期待すること
    結局乗ってる、ドイツ車の魅力
    メルセデスも読みちがえることがある
    スモール・カーへの転換期
 第三章●掟破りの日本車の未来
    「洗練」か「パクリ」か
    「一番いいもの」にこだわるのをやめる
    優れた日本車が、なぜこれほどまでにつまらないのか
    「自動車は偉い、たいしたものだ」という間違った認識
    セフィーロよりも、なぜビートか
    もっとユーモアのあるクルマをつくれないものだろうか?
    ニッポン人には「ボロ」をつかませればいいのか?
    もはや自動車は時代遅れになった?

第❸部 クルマづくりの掟
 第一章●小型車の時代がやってきた
    スモール・カーに乗ろう!
    【フィアット・パンダ1100スーパー】新世代のクルマの魅力を持っている
    【プジョー106ラリー】自分自身の楽しみのためのクルマ
    【スズキ・ワゴンR・RX】日本の自動車工業の実力を感じた
    【ローバー114GSi】大人が乗るに耐えうる雰囲気に感心した
    【フィアット・チンクエチェント】これ一台でどこにでも行こう
    【ルノー・トゥインゴ】このかっこは自動車の流れを変える⁈
 第二章●小型車づくりの掟
    すべての小型車がカローラ路線を進むのか
    日本のクルマは、とらわれすぎている
    いまこそ、リスクを冒すときだ
 第三章●高級車づくりの掟
    アウディ80V6はアイディアに満ちている
    手持ちのタマで適当にやってるのはダメ
    十七年から十八年耐えるクルマを念頭におけ
 第四章●スポーツカーづくりの掟
    ニュルブルクリンクの洗礼は必要ない
    GT-Rもいいが、SLだって悪くない
    スポーツカーの時代じゃないことはない
 第五章●「終わり」の掟
    日本はなにかが、根本的に間違っている
    これじゃまるで焼き畑農業です
    トヨタは、なぜ日本一の給料を払わないのです?
    製品というタマで勝負するしかない

    あとがきにかえて ――二十一世紀を前にパラダイムの変革を迫られる自動車

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(本体1,359円+税10%)

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