ほっとする仏教の言葉[捨てて生きる]
珠玉の言葉が導く、あらたな“仏教入門”
初期仏典に始まり、唐の高僧から近世日本の名僧の言葉まで、仏教の真髄を語る33の名言を選び出して、平易に解説。全篇に「欲望を《捨てて生きる》ことこそ幸福につながる」というテーマが通底している。
初期仏典に始まり、唐の高僧から近世日本の名僧の言葉まで、仏教の真髄を語る33の名言を選び出して、平易に解説。全篇に「欲望を《捨てて生きる》ことこそ幸福につながる」というテーマが通底している。
はじめに
ⅰ いまを大事に
過去を追うな 未来を願うな 『マッジマ・ニカーヤ』
世は常に燃焼せるに 『ダンマパダ』
諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教 『ダンマパダ』
勝利からは怨みが生ず、敗者は苦しみに臥す 『ダンマパダ』
自分を苦しめない言葉、また、他人を傷つけない言葉のみを語れ 『ウダーナヴァルガ』
三界は安きこと無く、猶、火宅の如し 『法華経』
我、深く汝等を敬う、敢て軽慢せず 『法華経』
青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光 『阿弥陀経』
独生・独死・独去・独来 『無量寿経』
如実知見 仏教語
現成 仏教語
ⅱ 自己を忘れる
莫妄想 無業
赤肉団上に一無位の真人あり、常に汝等諸人の面門より出入す 臨済義玄
何ぞ無寒暑の処に向かって去らざる 洞山良价
日日是好日 雲門文偃
飢え来れば飯を喫し、困れ来れば即ち眠る 大珠慧海
他は是れ吾れにあらず 更に何れの時をか待たん 老典座
ともにこれ凡夫のみ 聖徳太子
忘己利他 最澄
衆生の心清浄なるときは、則ち仏を見、若し心不浄なるときは、則ち仏を見ず 空海
ⅲ 捨ててこそ
ま事はのむへくもなけれとも、この世のならひ 法然
善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや 親鸞
布施といふは不貪なり。不貪といふは、むさぼらざるなり 道元
一時坐禅すれば、一時の仏なり。一日坐禅すれば、一日の仏なり。
一生坐禅すれば、一生の仏なり 円爾弁円
一切を捨離すべし 一遍智真
おお、恐い、恐い 夢窓疎石
ⅳ あるがまま
此世の人、来たとおもへは、苦労もなし 沢庵宗彭
神仏にむかひ、富貴をねかふ。ねかふ心をやむれは富貴なることをしらす 至道無難
まどへる人の楽と思ふは、苦をもつて、楽と思へるなり 鉄眼道光
世に知慧有る人の病中程浅猿しく物苦しき事は無きことなるぞや 正受老人
死にともない、死にともない 仙厓義梵
災難に逢時節には、災難に逢がよく候 大愚良寛
言葉のいらぬ世界が仏の世界、言葉の必要なのが人間界 曽我量深
あとがき
ⅰ いまを大事に
過去を追うな 未来を願うな 『マッジマ・ニカーヤ』
世は常に燃焼せるに 『ダンマパダ』
諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教 『ダンマパダ』
勝利からは怨みが生ず、敗者は苦しみに臥す 『ダンマパダ』
自分を苦しめない言葉、また、他人を傷つけない言葉のみを語れ 『ウダーナヴァルガ』
三界は安きこと無く、猶、火宅の如し 『法華経』
我、深く汝等を敬う、敢て軽慢せず 『法華経』
青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光 『阿弥陀経』
独生・独死・独去・独来 『無量寿経』
如実知見 仏教語
現成 仏教語
ⅱ 自己を忘れる
莫妄想 無業
赤肉団上に一無位の真人あり、常に汝等諸人の面門より出入す 臨済義玄
何ぞ無寒暑の処に向かって去らざる 洞山良价
日日是好日 雲門文偃
飢え来れば飯を喫し、困れ来れば即ち眠る 大珠慧海
他は是れ吾れにあらず 更に何れの時をか待たん 老典座
ともにこれ凡夫のみ 聖徳太子
忘己利他 最澄
衆生の心清浄なるときは、則ち仏を見、若し心不浄なるときは、則ち仏を見ず 空海
ⅲ 捨ててこそ
ま事はのむへくもなけれとも、この世のならひ 法然
善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや 親鸞
布施といふは不貪なり。不貪といふは、むさぼらざるなり 道元
一時坐禅すれば、一時の仏なり。一日坐禅すれば、一日の仏なり。
一生坐禅すれば、一生の仏なり 円爾弁円
一切を捨離すべし 一遍智真
おお、恐い、恐い 夢窓疎石
ⅳ あるがまま
此世の人、来たとおもへは、苦労もなし 沢庵宗彭
神仏にむかひ、富貴をねかふ。ねかふ心をやむれは富貴なることをしらす 至道無難
まどへる人の楽と思ふは、苦をもつて、楽と思へるなり 鉄眼道光
世に知慧有る人の病中程浅猿しく物苦しき事は無きことなるぞや 正受老人
死にともない、死にともない 仙厓義梵
災難に逢時節には、災難に逢がよく候 大愚良寛
言葉のいらぬ世界が仏の世界、言葉の必要なのが人間界 曽我量深
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